ワイモバイルの「シンプル」徹底解説!プランの特徴・料金・割引キャンペーンは?

2021年は携帯各社の料金プランが大きく変わる1年になりそうです。ワイモバイルの主力プランといえばスマホベーシックプランでしたが2021年2月18日から「シンプル」プランが登場します。(旧スマホベーシックプランは前日の2021年2月17日で新規申し込み受付を終了します。)

当初は2021年2月1日から始まる予定でしたが、UQモバイルのくりこしプランや楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIの発表のあった影響か、「シンプル」プランが両プランに対抗した内容に変わり、プラン開始日も変更になりました。
今回はワイモバイルの「シンプル」プランについて徹底的に詳しく解説します。料金や特徴、利用できるキャンペーンなどについて解説していきます。
Yahooプレミアム for Y!mobileの対象プランであることが明記されたので更新
いつから
ワイモバイルの「シンプル」プランは2021年2月18日から始まります。
プランの特徴
まずは、ワイモバイルの「シンプル」プランの特徴について解説します。シンプルの特徴としては以下の様なものがあります。
- 通信容量別にS/M/Rの3つのタイプがある
※高速データ通信を上限まで使った場合の速度制限時の通信速度はSで最大300kbps。M/Lで最大1Mbps。 - 4G回線も5G回線も対応
- 2年契約の縛りがなく、プラン解約などによる契約解除料が不要
※他の携帯会社にMNPする場合はMNP転出料は必要 - 国内通話は30秒につき20円の従量課金型に変更
- 2回線目以降の回線契約または家のネット回線とのセット割適用だとお得
※期間限定の割引はなくなった - 「Yahoo!プレミアム」会員の月会費462円(税抜)が永年無料
- テザリング料金無料
プランはデータ容量が違う3種類から選択
ワイモバイルの「シンプル」プランはS・M・Lの月に利用できる高速データ通信の容量の違う3つのタイプからいずれかを選択することができます。
●シンプルS/M/Lの高速データ通信容量・速度制限時の通信速度の違い
プラン名 | 基本データ容量 | 速度制限時の 通信速度 |
---|---|---|
シンプルS | 3GB/月 | 最大300kbps |
シンプルM | 15GB/月 | 最大1Mbps |
シンプルL | 25GB/月 | 最大1Mbps |
どのプランでも、データ容量を使い切ってしまった場合には速度制限がかかりますが、通信速度が最大1Mbpsまたは300kbpsと一般的な速度制限時の通信速度である最大128kbpsと比べると、通信速度が少し速めに維持できるのがワイモバイルのシンプルのプラン特徴のひとつです。

当初のシンプルはMとLのデータ容量は少なかったのですが、競合であるUQモバイルのくりこしプランに対抗して同水準まで容量を増やしています。
ドコモ・au・ソフトバンクの各社から打ち出している月20GBの新プランに対抗しているワイモバイルのシンプルはMのプランが相当します。シンプルMは月15GBまでと5GB少ないものの、オンライン限定ではなくショップ対応が可能なプランです。通信品質もMVNOではなくサブブランドなので良好です。
データ増量無料キャンペーン2でさらに容量が増える
「データ増量オプション」の月額料金(500円/月)が1年間無料になる「データ増量無料キャンペーン2」を適用すると、さらに多くのデータ容量が使えるようになります。
※データ増量オプション自体は契約初月は無料で、2ヶ月目から13か月目の1年間は「データ増量キャンペーン2」でオプション料金がかからない形になっています。
※はじめてデータ増量オプションを利用する人が対象なので、過去にデータ増量オプションを利用していた人は無料適用の対象外になります。
●シンプルS/M/L+データ増量オプション2適用後の高速データ通信容量の違い
プラン名 | 容量 |
---|---|
シンプルS | 4GB/月 (1GB増量) |
シンプルM | 18GB/月 (3GB増量) |
シンプルL | 28GB/月 (3GB増量) |

データ増量無料キャンペーン2は1年間の「データ増量オプション」の料金が無料になるキャンペーンのため、2年目以降も継続して「データ増量オプション」を利用したい(「データ増量オプション」を解除しない)場合には月額料金500円(税抜)が加算されるようになります。
有料では利用したくない場合には、無料期間中にデータ増量オプションを解除しておきましょう。
4G・5G回線に対応
ワイモバイルのシンプルは4Gスマホ・5Gスマホの両方に対応しています。ドコモ・au・ソフトバンクの主要なプランは4Gスマホ専用、5Gスマホ専用といった各回線毎の専用プランになっていますが、ワイモバイルのシンプルであれば、そのあたりは気にせず利用することができます。
契約期間の縛りもなし
ワイモバイルのシンプルは契約期間の縛りがないプランのため、いつ解約や他社へのMNPをしても契約解除料が発生しません。
通話タイプはかけ放題が標準ではなくなった
ワイモバイルといえば、通話かけ放題が標準で入っているという認識を持っている人がいると思いますが、今回のシンプルでは少し異なります。
ワイモバイルの旧プランであるスマホベーシックプランでは1回10分以内の国内通話がかけ放題が標準でしたが、今回のシンプルは携帯各社でよくある30秒につき20円の通話料が発生する従量課金型の料金が標準になり、国内通話かけ放題を付けたい場合には通話オプションに加入する必要があります。
●シンプルで利用できる3種類の通話タイプ
通話オプション名 | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
(標準) | – | 国内通話30秒につき20円の従量課金型 |
だれとでも定額 | +700円 | 1回10分以内の国内通話が無料 ※10分以降の国内通話は30秒につき20円の通話料発生 |
スーパーだれとでも定額(S) | +1,700円 | 1回10分以上の国内通話も無料 |

一部プランでは家族間通話が無料になるものがありますが、ワイモバイルのプランの場合、家族間の通話でも無料にはならないので注意しましょう。(通話時間や通話回数が多い人は何かしら通話オプションを付けておいた方が安心です。)
よくある通話オプションは1回5分以内のものが多いですが、ワイモバイルは1回10分以内と無料時間が長いです。
家族割または家のネット回線の割引適用だとお得
ワイモバイルには2回線以降の契約で月額料金が割引(1回線目は割引対象外)になる「家族割引サービス」とワイモバイル指定の家のネット回線とのセット割である「おうち割 光セット(A)」がありますが、今回のシンプルではこの割引効果が非常に高く、いずれかの割引が適用できると月額料金が1,080円割引されます。
- 家族割引サービス:2回線目以降のシンプルの月額料金が1,080円割引/回線
※1回線目は割引対象外
または
- おうち割 光セット(A):シンプルの月額料金が1,080円割引/回線
※1回線目も割引対象
※2つの割引は併用できないので、両方の割引が利用できる人はおうち割 光セット(A)を適用する感じになります。

当初のシンプルでは家族割引サービスやおうち割光セット(A)の割引額は500円引きと現行のプランと同水準でしたが、くりこしプランや楽天アンリミットVIの価格対抗のため、割引額を増やしています。
各割引については後半でもう少し詳しく解説します。
期間限定の割引はなくなった
ワイモバイルのシンプルは名前からイメージできるように余計な料金の要素を入れないシンプルな形にしたかった影響か、新規割のような期間限定の割引キャンペーンを行っていません。(毎年同じ時期に行われている学割は除く)
テザリング料金無料
ソフトバンクでテザリング機能を利用したい場合には有料のオプションに加入する必要がありますが、サブブランドのワイモバイルでテザリング機能を利用したい場合は無料で利用することができます。
月額900円の正体は?

ワイモバイル公式サイト「シンプル」のページに書かれている「900円」。
かなり安く見えますが、本来のシンプルの定価は1,980円~3,780円です。これは特定の条件に当てはまれば実現できる料金です。条件をまとめると以下の通りです。
- 月3GBまでのシンプルSを選択
- 通話タイプはオプション無しの従量課金型(国内通話なら30秒につき20円)を選択し、別途通話料が発生する通話やSMS送信は一切しない(家族間の通話も有料なのでNG)
- 2回線以上の契約(1回線目を除く)、または家のネット回線をワイモバイル指定の回線(ソフトバンク光やソフトバンクエアーなど)を利用したセット割を適用する。

最後の条件を満たせない場合は月額1,980円が最小価格になります。以前のプランよりは期間限定の割引が無くなった分、少しだけシンプル(?)になっています。
「結局それぞれのプランや割引を適用すると料金はいくらになるの?」
と思っている方もいるはずなので、各プランごとに料金や割引がどのようになるのかまとめてみました。
料金
ワイモバイルのシンプルを利用した場合の毎月の利用料金と各プラン、キャンペーンの割引の料金表をまとめてみました。
※機種を購入した場合の機種代と(わずか数円の)ユニバーサルサービス料は含んでいません。
以下の料金を日割計算した金額とは別に契約事務手数料3,000円(税抜)が加算されます。
既にワイモバイルユーザーで新規契約・機種変更・MNPを伴わない料金プランのみを変更する場合は、契約事務手数料はかかりません。また、プラン変更をした場合は、プラン変更をした翌月から変更後のプラン(シンプル)が適用になるため、日割計算にはなりません。
通話タイプが通常(国内通話30秒につき20円)の場合
ワイモバイルのシンプルで通話オプションを付けない標準(国内通話30秒につき20円)の従量課金型の通話タイプを選択した場合の月額料金は以下のようになります。
※税抜・1人あたりの料金
※おうち割光セット(A)と家族割引サービスは併用できません。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 | 3GB/月 | 15GB/月 | 25GB/月 |
基本使用料 | 1,980円 | 2,980円 | 3,780円 |
合計 (定価) | 1,980円 | 2,980円 | 3,780円 |
おうち割光セット(A) が利用できる場合 ※1回線目から1,080円引き | 1回線目から:900円 | 1回線目から:1,900円 | 1回線目から:2,700円 |
家族割引サービス が利用できる場合 ※2回線目から1,080円引き | 1回線目:1,980円 2回線目以降:900円 | 1回線目:2,980円 2回線目以降:1,900円 | 1回線目:3,780円 2回線目以降:2,700円 |
だれとでも定額を付けた場合
ワイモバイルのシンプルに通話オプションで1回10分以内の国内通話が無料になる「だれとでも定額」を付けた場合の月額料金は以下のようになります。
※税抜・1人あたりの料金
※おうち割光セット(A)と家族割引サービスは併用できません。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 | 3GB/月 | 15GB/月 | 25GB/月 |
基本使用料 | 1,980円 | 2,980円 | 3,780円 |
通話オプション (だれとでも定額) | 700円 | ||
合計 (定価) | 2,680円 | 3,680円 | 4,480円 |
おうち割光セット(A) が利用できる場合 ※1回線目から1,080円引き | 1回線目から:1,600円 | 1回線目から:2,600円 | 1回線目から:3,400円 |
家族割引サービス が利用できる場合 ※2回線目から1,080円引き | 1回線目:2,680円 2回線目以降:1,600円 | 1回線目:3,680円 2回線目以降:2,600円 | 1回線目:4,480円 2回線目以降:3,400円 |
スーパーだれとでも定額(S)を付けた場合
ワイモバイルのシンプルに通話オプションで24時間いつでも国内通話がかけ放題になる「スーパーだれとでも定額(S)」を付けた場合の月額料金は以下のようになります。
※税抜・1人あたりの料金
※おうち割光セット(A)と家族割引サービスは併用できません。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 | 3GB/月 | 15GB/月 | 25GB/月 |
基本使用料 | 1,980円 | 2,980円 | 3,780円 |
通話オプション (スーパーだれとでも定額(S)) | 1,700円 | ||
合計 (定価) | 3,680円 | 4,680円 | 5,480円 |
おうち割光セット(A) が利用できる場合 ※1回線目から1,080円引き | 1回線目から:2,600円 | 1回線目から:3,600円 | 1回線目から:4,400円 |
家族割引サービス が利用できる場合 ※2回線目から1,080円引き | 1回線目:3,680円 2回線目以降:2,600円 | 1回線目:4,680円 2回線目以降:3,600円 | 1回線目:5,480円 2回線目以降:4,400円 |
適用できる各種キャンペーン
シンプルでは特徴のところで解説した家族割引サービスやおうち割光セット(A)をはじめとした割引可能なキャンペーンがいくつかあります。ここでは代表的な4つの割引についてご紹介します。
おうち割光セット(A)

ワイモバイル指定の固定回線(ソフトバンク光やソフトバンクエアーなど)を利用している場合には、固定回線とのセット割である「おうち割光セット(A)」が利用できます。
シンプルの場合、「おうち割光セット(A)」の申込の最短翌月から月額料金から1,080円引きされるようになります。
割引金額(税抜) | 1,080円引き ※シンプルS/M/Rの場合 |
---|---|
割引期間 | 契約翌月から永年適用 |
対象固定回線 | ・ソフトバンク光 ・ソフトバンクエアー など |
併用できない割引 | 家族割引サービス |

契約しているプランにより割引額が変わり、たとえば「スマホベーシックプラン」の場合は1回線につき月額500円の割引が適用されます。
家族割引サービス(2回線目以降)
家族でワイモバイルを複数回線契約している人は2回線目以降からは「家族割引サービス」が適用され、シンプルの場合は、月額料金から1,080円引きされるようになります。
ただし、「おうち割光セット(A)」を適用している場合は、「家族割引サービス」が適用されず、どちらか一方の割引が適用される形になります。
※1回線目から適用可能な「おうち割光セット(A)」が利用できる人は「おうち割光セット(A)」を選択する形になると思います。
割引金額(税抜) | 2回線目以降分が対象 1,080円引き ※シンプルS/M/Rの場合 |
---|---|
割引期間 | 永年適用 |
併用できない割引 | おうち割光セット(A) |

家族割引サービスも契約しているプランにより割引額が変わり、たとえば「スマホベーシックプラン」の場合は2回線目以降月額500円/回線の割引が適用されます。
60歳以上通話ずーっと割引キャンペーン
60歳以上通話ずーっと割引キャンペーンはシンプル開始の2021年2月18日から始まるキャンペーンで、60歳以上の場合でシンプルS/M/Lの通話オプション「スーパーだれとでも定額(S)」を利用する場合、通話オプションの月額料金が1,000円引きの月額700円で利用できる割引キャンペーンです。
色々な割引サービスが適用できるなか、2019年9月までのプランでは利用できた端末本体の購入補助にあたる「月額割引」については、2019年10月以降の端末購入分については利用できないため、スマホベーシックプランでは利用することができません。
割引金額(税抜) | 1,000円引き ※スーパーだれとでも定額(S)が700円で利用可能 |
---|---|
割引期間 | 永年適用 |
適用条件 | ・60歳以上 ・シンプルS/M/Lを利用 ・スーパーだれとでも定額(S)に加入 |

2021年2月17日で新規申し込み受付を終了する「60歳以上 通話ずーっと無料キャンペーン」との大きな違いは、利用するスマホ端末に縛りがあるかどうかの違いがあります。
今回の「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」はスマホ端末に縛りがありません。
無料から割引に名称が変わっていることで通話オプション料金が高くなっている印象を持ちそうですが、旧「スマホベーシックプラン」は1回10分以内の国内通話無料が標準のため、割引による差額は同じ1,000円で変わっていません。
ワイモバ学割
ワイモバ学割は2020年11月11日から2021年5月31日までの期間限定のキャンペーン(毎年同じ時期に割引内容が変わるものの恒例行事化しているキャンペーン)ですが、5歳以上18歳以下の人とその家族が対象のプランに契約する場合に最大13ヶ月間、月額料金が割引になります。
※契約した初月は割引も日割計算されるので最大13ヶ月表記になっています。
シンプルのMとLについてはワイモバ学割の割引対象になります。(シンプルSはワイモバ学割の割引対象外)
割引金額(税抜) | 1,000円引き ※シンプルM/Lの場合 |
---|---|
割引期間 | 最大13ヶ月間 ※シンプルM/Lの場合 |
適用条件 | ・5歳~18歳の人とその家族が対象プランを契約した場合(新規契約・MNP・番号移行) |

ワイモバ学割はスマホベーシックプランも割引対象となるプランですが、割引金額が異なります。
また、ワイモバ学割と家族割引サービス(またはおうち割光セット(A))は併用できる割引キャンペーンになっています。
まとめ
ワイモバイルのシンプルについて詳しく解説していきました。
シンプルは4G/5Gスマホに対応した、月額1,980円~3,780円のプランですが、家族割引サービスまたはおうち割光セット(A)を適用することで月額900円~2,700円で利用できるようになります。(家族割引サービスの場合は2回線目以降)
↓シンプルについて詳しい内容は
ワイモバイル公式:新料金プラン登場 シンプルS/M/L
特徴・料金・キャンペーン解説文章の量が多くなってしまったので、スマホベーシックプランとの違い、UQモバイルなどの競合プランとの違いについては次回、次々回解説します。
いかがでしたでしょうか?
また、次回もお楽しみに!
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