UQモバイルの特徴や知っておきたいサービスとメリット

このページで紹介している料金プランは2019年9月30日で新規受付が終了したプランです。2019年10月以降のスマホ向け料金プランについては「スマホプラン」が始まっています。
以下は2019年9月30日で新規受付したプランの内容を含む解説記事です。
近年、大手キャリアに代わる携帯通信サービスの新たな選択肢として注目を集めている格安スマホの中でも、UQモバイルは比較的知名度の高いブランドです。
とはいえ、どのようなサービスを提供しているのかまではよく知られていないのが実際の所。
格安スマホへの乗り換えに興味がある方も、サービスの中身を知らないと思い切って行動には移せませんよね。
そこで今回は、UQモバイルの特徴や知っておきたいサービスについて分かりやすく解説したいと思います。
UQモバイルはKDDIグループ企業が運営

格安スマホは各社が大手キャリアから回線や通信設備を借りて携帯通信サービスを提供しています。
UQコミュニケーションズが運営するUQモバイルもこの図式は同じなのですが、数ある格安スマホの中で特徴的と言えるのがUQモバイルは大手キャリアのauを運営するKDDIのグループ会社が運営しているという点です。
このような格安スマホはサブブランドとも呼ばれていて、UQモバイルはauのサブブランドということになります。
ちなみに、同じサブブランドの仲間としてワイモバイルがありますが、こちらはソフトバンクグループが運営しています。
格安スマホは取り扱っている回線によってドコモ系、au系、ソフトバンク系というカテゴリーに分けられますが、ドコモ回線とau回線、ドコモ回線とソフトバンク回線のように複数の回線を取り扱う格安スマホもあります。
auのサブブランドのUQモバイルはau回線のみの取り扱いになるため、au以外のSIMロックが掛かっている端末を持ち込んで使う場合は注意が必要です。
au系の格安スマホはドコモ系と比べると選択肢が少なく、サブブランドの格安スマホはUQモバイル一社のみなのでサービスが気に入ったら迷わず契約することができます。
UQコミュニケーションズの社名の由来
2008年3月のUQコミュニケーションズのニュースリリースに社名(UQ)の由来が書かれています。
世界標準規格のモバイル WiMAX技術を活用した普遍的かつ高品質(Universal Quality)なデータ通信インフラを提供します。
<高品質(Quality)・大容量(Quantities)・高速(Quickness)>いつでもどこでも接続可能な通信環境の構築をベースに、多様な企業との連結(U)を図ることでユビキタス(Ubiquitous)ネットワークの発展に貢献してまいります。
人々の豊かで快適な生活を支援していく。これこそが、未来の通信を支える我々に与えられた使命であると考えます。
実際、UQモバイルの通信回線は、ほかの格安スマホ系の通信回線速度と比べ速い傾向があり、3大キャリアに匹敵する回線速度を持つときもあり、安いけど高い品質も持っているサービスを提供している携帯会社の一つです。
UQモバイルの特徴

UQモバイルは格安スマホでありながら、auのサブブランドということもあってサービスや料金体系が大手キャリアのauに似ている面があります。
大手キャリアに似ている割引制度
例えば、「スマトク割/長期利用割引」や「イチキュッパ割」といった割引制度です。

「スマトク割」・「長期利用割引」
利用開始月から25ヶ月後までの月額基本料金が「スマトク割」で1,000円割引され、26ヶ月目(更新月)以降は「長期利用割引」で1,000円割引が継続されます。
「イチキュッパ割」
利用開始月から13ヶ月目までは「イチキュッパ割」で月額基本料金から更に1,000円割引されます。
非サブブランド型の格安スマホでも契約から一定期間の月額基本料金を割り引いたり、使えるデータ量を増やしたりするキャンペーンを展開するブランドが増えていますが、利用開始月から12ヶ月目までという長いスパンの割引を設定しているのはサブブランドならではの特徴といえるでしょう。
回線速度が比較的高速
また、回線速度が比較的高速なのもサブブランドの利点です。
UQモバイルサイト内の通信速度に関する情報を見てみましょう。
- UQモバイル:30.3Mbps
- OCNモバイルONE:13.5Mbps
- 楽天モバイル:10.6Mbps
※全国主要3都市の平均ダウンロード速度(一部抜粋)
本家のauには及びませんが、格安スマホとしては充分に高速な回線を使えるのもUQモバイルの魅力です。
格安スマホの会社に近い価格帯
では、料金も大手キャリアに近いのかと言うとそうではありません。
UQモバイルの料金プランの一部を紹介します。
おしゃべりプランS
月額料金 (税抜) | 1年目:1,980円 2年目以降:2,980円 (2台目以降はUQ家族割で500円引き) |
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通話 | 国内通話が1回5分まで無料で使い放題 |
データ量 | 2GB → 3GB (2年間無料の「増量オプション」適用時) ※その月で利用できなかったデータ量は最大2GBまで翌月に持ち越し可能 |
ご参考A:他社の類似プラン(BIGLOBEモバイル)の場合
※タイプD + 3ギガプラン + 音声通話SIM (電話+SMS+データ通信) + 通話パック60/3分かけ放題
月額料金 (税抜) | 2,200円 (基本料金1,600円+通話パック60/3分かけ放題オプション料 500円) |
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通話 | 国内通話が1回3分まで無料で使い放題 |
データ量 | 3GB ※その月で利用できなかったデータ量は最大3GBまで翌月に持ち越し可能 |
ご参考B:他社の類似プラン(OCN モバイル ONE)の場合
※音声対応SIM + 3GB/月コース + 音声通話SIM (電話+SMS+データ通信) + 通話パック60/3分かけ放題
月額料金 (税抜) | 2,650円 (基本料金1,800円+10分かけ放題オプション料 850円) |
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通話 | 国内通話が1回10分まで無料で使い放題 |
データ量 | 3GB ※その月で利用できなかったデータ量は最大3GBまで翌月に持ち越し可能 |
このように、一般的な格安スマホと比べても遜色のない料金設定でありながら、本家auに近いサービスを受けられるのもUQモバイルの特徴です。
ただし、1年目と2年目以降の料金が異なるため、長く使えば使うほどトータルのコストが割高になるという欠点もあります。
大手キャリアと同じような2年契約も設定されていて、契約更新の時期以外の解約には契約解除の手数料9,500円が請求されるという点も大手キャリアと共通です。
UQモバイル以外の格安スマホを取り扱う一般的なMVNOの各社は独自の料金体系を設定していて、音声通話機能付きSIMでも最低利用期間を6ヶ月や12ヶ月とするブランドもあります。
初めての格安スマホでUQモバイルを選ぶ方でしたら違和感なく使えると思いますが、他社への乗り換えを前提に契約するのにはあまり向かないブランドという面も持ち合わせています。
↓関連記事:その他のUQモバイル主要な料金プラン(おしゃべりプラン・ぴったりプラン)UQモバイルの知っておきたいサービス

大手キャリアに近いサービスを提供しているのが特徴のUQモバイルですが、格安スマホならではのユニークなサービスも展開しています。
最後に、UQモバイルの知っておくと便利なサービスをいくつか紹介したいと思います。
Try UQ mobile
UQモバイルでは、契約を検討中のユーザーを対象に無料で15日間UQモバイルの端末やSIMカードを使えるお試し期間を設定しています。
格安スマホに初めて乗り換えるという方は回線速度や端末の使い心地など、色々なことを契約前に知っておきたいと思っているのではないでしょうか?
UQモバイルはそういった悩みを解消するべく貸出用の端末やSIMカードを用意していて格安スマホへの乗り換えを促す施策をとっています。

今まで大手キャリアでiPhoneやXperiaといった高価な機種をずっと使っていたという方も、格安スマホへの乗り換えに合わせてSIMフリーの安価な機種を試してみるのがオススメです。
UQモバイルの貸出用端末にはHUAWEIやSHARPが販売している2~3万円台の端末があり、今まで何となく敬遠していたミドルレンジ価格の機種がどれぐらい動くのかを体験できます。
これぐらいの価格帯の端末でも処理の重い3Dグラフィックのゲームを遊ばないユーザーでしたら意外とストレスなく使えてしまいます。
Try UQの申し込み窓口は「WEB」と「店頭」の2種類がありますが、いずれもクレジットカードや本人確認書類があれば簡単に申し込めます。
WEBで申し込む場合は無料の15日間が終了するまでに貸し出された端末やSIMカードを返送する必要があるので、実際に体験できる期間は15日間より数日短くなってしまいます。
また、店頭での申し込みはSIMカードのみの貸し出しになるため、手持ちにauで購入した端末やSIMフリー端末がある方にオススメです。
UQモバイル公式:Try UQ mobile
テザリングが無料で利用できる
スマートフォンの電波を他の機器に繋いでインターネットが使えるテザリングは意外と便利な機能です。
特に、フリーWiFiの整備が遅れている日本でのテザリングはいざという時にノートパソコンやWiFiモデルのタブレット端末が使えて頼りになります。
UQモバイルのテザリング機能は無料で利用できます。
また、テザリング機能利用に関する申し込みも不要です。
UQモバイルでテザリング機能の利用ができるスマホ機種のリストはUQモバイルサイト内のページにリストがあります。
※テザリングの項目に「○」と付いている機種が対応機種です。

定番のiPhone機種についても少し前まではiPhone7などの古い機種までの対応でしたが現在は最新のiPhone XSなども対応しています。
UQモバイルのメールアドレスが使える
3大キャリアから格安スマホへの乗り換えを敬遠する理由の一つに、ドコモやソフトバンク、auのキャリアメールが使えなくなるという点があります。
GmailやYahoo!メールといったフリーメールサービスを使う手もありますが、セキュリティが不安という方もやはり一部で見受けられます。
UQモバイルでは月額200円/月で「〇〇〇〇@uqmobile.jp」のメールアドレスが公式でサポートされていて、キャリアメールと同じような感覚で使えます。
GmailやYahoo!メールのアドレスを人に教えるのは何となく気が引けるという方でも、UQモバイルの名前は世間で知られているので人にも教えやすいのではないでしょうか?
また、通信会社が管理するメールサービスは個人情報の流出などセキュリティ対策も万全というイメージがあり、安心感をもって使えるのもメリットです。
まとめ
UQモバイルはKDDIのグループ会社が運営しており、auのサブブランドとして展開しています。3大キャリアに近い回線速度を持ちながら、料金は格安スマホのMVNOに近いというそれぞれの良いところを取ったようなサービス体系になっています。
2年契約があるなどのデメリットもありますが、15日間のお試し利用だったり、無料でテザリングが利用できる点、UQモバイルのメールアドレスがある点などの特徴もあるのがUQモバイルです。
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