スマホ料金の見直しと節約方法

月々のスマホ料金を見直したいと思っている方のために、スマホ料金の基本から、リーズナブルなプランの選び方を紹介します。
毎月のスマホ料金は通信や通話、オプションの3つの利用料から成り立っています。
各サービスの利用状況に応じて、料金プランや会社をどう見直すべきかを考えましょう。
この記事を読めばスマホ料金の見直しと節約方法の勘どころがわかり、自分がキャリアや格安スマホのどのプランに移ればよいかのイメージがつかめてきます。
プランの詳細は記事内のリンクからも確認できますので、気になったらぜひチェックしてみてください。
料金のしくみと利用状況の把握が最適プラン選びの第一歩

スマホ料金の見直しと節約の前提知識として、毎月のスマホ料金を構成している3つの項目を改めて紹介しましょう。
スマホ料金 = データ通信料 + 通話料 + オプション料金
月々のスマホ料金は上にあらわした3つの項目から成り立っています。
インターネットをするためのデータ通信、スマホの一機能としての電話、その他のサービスのオプションの3本柱です。

スマホの料金プランは1~2年単位で変更される傾向があり、毎年1回は時期を決めて見直していくことをおすすめします。
人にもよりますが、一般的に料金の節約効果が高いのは通信料の見直しです。
もともと格安スマホはデータ通信が安いのがコンセプトだったため、通信料が安価に設定されています。
単純な従量制のみならず、SNSや動画などの対象サービスの通信が無制限のプランも出てきているため、最適なプラン探しは実際の利用状況のチェックが重要です。

ここ数年スマホの電話プランが変化しています。
新しいプランに合わせることで、料金が節約できるケースが出てきています。
新しいプランの傾向を知ってプラン変更が必要かどうか確認しておきましょう。
通信サービスと直接関係しない、スマホの補償サービスやコンテンツ配信などの付随サービスはひとまとめに「オプション」と総称されています。
料金がリーズナブルかどうかより、サービス自体が必要か否かを見極めるのが重要です。
このほか、購入したスマホの端末代金が月々の請求に含まれることがあります。
しかし、端末代金の見直しは申し込み窓口や購入タイミングの選択が最も重要となり、一概にはいえないためここでは省きます。

ただし、スマホのライトユーザーであればミドルスペックのスマホを3~4年程度の長期で使うのが最もコストパフォーマンスが高いです。
利用状況や契約内容の確認方法

最適プランを選ぶためには、自分が実際にどれほど通信や通話をしているか、どんなオプションに加入しているか知ることが必要です。
ここで各々の項目の確認方法を見ていきましょう。
通信量の確認方法
月々使用した通信量は大手キャリアや格安スマホ会社のサポートページから確認可能です。
以下の表は大手キャリア3社と主要な格安スマホ3社のサポートページとそのリンクを一覧にしてまとめたものです。
気になるかたは今すぐ確認してみましょう。
通信会社名 | サポートページの名称 | |
---|---|---|
大手キャリア | ドコモ | My docomo |
au | My au | |
ソフトバンク | My Softbank | |
格安スマホ | 楽天モバイル | メンバーズステーション |
UQモバイル | my UQ mobile | |
ワイモバイル | My Y!mobile |
上にあげた各社ともWebページのほかにアプリも提供しています。
使いやすさや見やすさの面でしっくりくるほうを選んでください。
通話時間の確認方法
通話時間の確認方法は2つあり、スマホの「管理」アプリから確認する方法と、各キャリアや格安スマホ会社から発行される通話明細を見る方法があります。
通話明細の発行・閲覧は無料の会社もあるのですが、有料サービスとしている会社も多くあります。

通話プランの見直しには月々のおおまかな利用状況がわかればよいので、管理アプリからの通話時間の確認がおすすめです。
格安スマホ会社は通話料が約半額になる電話アプリサービスを提供するところも多いです。
例えば楽天モバイルであれば、通話時間は「楽天でんわ」サービスの利用明細で確認しましょう。
契約中のオプションの確認方法
月々の請求明細に個別のサービス名と料金を掲載しているので、自分がどんなサービスを契約しているかは明細を見ればすぐにわかります。
ほかにも、各社のサポートページから自分が契約中のオプションを確認もできます。
サポートページのリンクは上の章の「通信量の確認方法」の表の中にあるのでご覧ください。
過剰な契約を避けるため利用状況は必ず確認しよう

通信容量の不足は速度制限に直結するため、必ずプラン見直しがともないますが、逆に容量を余らせていた場合は気づかないまま過ごしていることもあります。
通信だけでなく、通話やオプションも不足感を感じたら能動的に契約を見直しますが、過剰な契約は気づかないケースが見られます。
無駄な契約を避けるため、プラン見直しに際して思い込みで選択せず、各社のサポートページの明細をきちんとチェックするのが大事です。
次に、料金項目ごとのプラン見直し方法を解説していきます。
通信料金の見直しはライトユーザーほど満足度が高い

通信料金の見直し方法はスマホの利用状況によって2つに分かれます。
- 月々の通信が数GB以下のユーザー
- 月々の通信が5GB以上のミドル or ヘビーユーザー
スマホの通信料金は通信容量が少ないプランほど1GBあたりの料金が高めになるため、キャリアと格安スマホの料金差が激しいのが実情です。
もし通信容量が数GB以下でいいなら格安スマホのほうが断然お得になります。
反面、多量の通信量を消費するヘビーユーザーになると、1GBあたりの料金差が低減しキャリアとの料金差はあまり気にならなくなってきます。
月々の通信量が数GB以下なら思い切って格安スマホへ

スマホの通信料は従量制とされていますが、数GB以下の容量の小さいプランは大容量プランに比べて1GBあたりの料金が非常に高く設定されています。
そのため、容量が小さいプランほど割高感を感じやすくなります。

通信量の消費が少ない方ほど格安スマホに乗り換えるのが合理的です。
格安スマホは数多くの会社が運営しており、各社各様の通信プランが提供されています。
自分が使う通信量に最適化されたプランを探せるとベストです。
月5GB以上の通信ならサブブランドを選ぶと失敗なし

月に5GB以上の通信を利用する場合、ライトユーザーに比べるとキャリアとの料金差があまり感じられなくなります。
見直しを検討する場合、5GB以上のミドル/ヘビーユーザーは料金の安さもさることながら通信品質にもこだわりましょう。
なぜなら格安スマホは時間帯や周囲の状況によっては、利用したいときに通信速度が遅すぎて事実上使えないリスクがあるからです。
格安スマホでも大手キャリア系列の「サブブランド」を選ぶと、通信品質もほぼ問題なく利用できます。
サブブランドにはソフトバンクが直接運営するY!モバイルと、KDDIグループのUQモバイルの2つがあります。
しかし、両ブランドとも通信の最大容量は21GBまでなので、これ以上の通信量が欲しいならキャリアにとどまるか、別の格安スマホを選ぶか、Wi-Fiの活用を検討しましょう。
特定のアプリを重点的に使う人はカウントフリーオプションも検討材料に
一部の大手キャリア(ソフトバンク)やMVNOの会社(BIGLOBEなど)で独自に行っているサービスで、特定のアプリやサイトを利用する場合のデータ消費のカウントを行わないカウントフリーオプションを利用することでデータ容量の少ないプランで済ませたり、データ消費を気にせずアプリ・サイトを快適に利用するといった選択肢もあります。
↓関連記事:カウントフリーオプションのある携帯会社通話料の節約ならキャリアの下位プランに変更してもOK

ここ数年、キャリアではかけ放題がセットになったプランが主流でした。
格安スマホにもその流れが広まり、今ではかけ放題プランのある格安スマホも多く見かけるようになりました。
しかし、2017年に大手キャリアからかけ放題のない通話プランが再提供されるようになったので、消費者の選択肢の幅が広がりました。
通話料の見直し方法は3つのケースに分けて考えましょう。
- ほぼ電話をかけない
- 月に数十分以上電話するが、1回の通話は短い
- 電話は必ず長電話になる
通話料の見直しのコツについて、上のケースから順番に説明していきます。
自分に当てはまると思う章を選んで読んでみてください。
電話をほぼかけないなら、かけ放題をやめよう

大手キャリアでは2017年から最新プランにもかけ放題のないプランも利用できるようになりました。
電話をかけた分だけ通話料を払う従量制プランのため、電話をほとんど利用しない人には料金を安くできます。
大手キャリアではプラン名に「シンプル」とついたり、「通話基本プラン」と呼称されていたりします。
各キャリアの従量制の通話プランの最大の特徴は電話の基本料を低く抑えられる点です。

従来のかけ放題プランより料金が節約できるため、電話をほぼしないけれど、まだかけ放題のままにしているなら変更しましょう。
キャリアと格安スマホの携帯電話の基本料は、データ通信の料金に比べると差が非常に少ないです。
電話をほぼしない人は通信会社を変えなくても、通話の下位プラン(基本料のみのプラン)に変更するだけで見直しを完了させてもかまわないでしょう。
かけ放題の下位プランは月に数十分以上電話する人向け

キャリアと契約し、たまにしか電話をかけないけれど、5分以下の通話が無料のかけ放題プランがお得になるケースがあります。
1回の電話が5分以下なのはもちろんですが、ドコモユーザーなら月の通話時間が合計18分以上、auとソフトバンクの場合は月に12分30秒以上になる場合です。
この条件に合致するなら通話プランを見直したほうがよいでしょう。
月々数十分程度の通話料がお得になるかだけを考えて通信会社を乗り換えるのは、あまり実用的とはいえません。
しかし、月々の通信量が少ないライトユーザーなら、かけ放題プランのある格安スマホに乗り換えてしまうのも手です。
長電話をするなら選択肢は5社のみ

スマホでよく長電話をかける方で、月々の通話料を節約したいと考えているなら、完全かけ放題プランのある通信会社に乗り換えるしかありません。
国内の携帯通信会社で無制限のかけ放題プランを持つ会社は5社のみで選択肢は非常に狭く、大手キャリア3社を除いた格安スマホではY!モバイルとQTモバイルの2社だけです。
さらに完全かけ放題の料金を安くしたいと考える場合はY!モバイル一択となります。
QTモバイルはキャリア並みの料金制度のため、Y!モバイルで通信容量が一番少ないプランと完全かけ放題オプションの組み合わせが国内最安といえます。
参考:Y!モバイルの完全かけ放題オプション「スーパーだれとでも定額」
不要な有料オプションは断捨離しよう

ショップで各種のオプション加入を条件に契約を結んで、そのままになっているオプションが意外なコストとなっている可能性があります。
問題になるのはサービス料の妥当性ではなく、契約したサービスが自分にとって必要かどうかです。

サービス内容がかぶった無駄なオプションや、長期間利用しないままうっかり解約忘れしたオプションはすぐに断捨離しましょう。
ここで、主なオプションサービスの例をあげてみます。
初めの章で契約内容や利用状況の確認をおすすめしていましたが、データ通信料や通話料以外の下記のような項目が請求明細に記載されていませんか?
- テザリングオプション
- 端末補償サービス
- 留守番電話
- コンテンツ配信サービス
注意しておきたいオプションをいくつか紹介しましょう。
キャリアが提供しているテザリングサービスは必ずしも使っていない人が多く、利用予定がないなら解約するのがベストです。
留守番電話も端末搭載の留守電機能でこと足りることが多いです。
iPhoneを利用している方のなかで、Apple社の製品保障とキャリアの端末補償の2つに加入し、サービス内容がかぶって無駄になっていることがあります。
端末補償系のサービスは1つに絞ったほうが無難です。
スマホの利用度アップのため、各種コンテンツサービスがオプションとして提供されていますが、存在を忘れそのままになっている人も多いです。
1つ1つは〇百円単位でもまとまると大きな金額になります。

コンテンツ系オプションを契約している方は解約忘れ防止のため、請求書を毎月チェックするようにしましょう。
スマホ料金の見直しと節約方法のまとめ

月々のスマホ料金は「データ通信料+通話料+オプション料金」から成り立っています。
この3つの項目を押さえて見直しをはかるとよいでしょう。
各項目の見直し方法は以下の通りです。
通信量の見直し方
- 月3GB以下のライトユーザーは格安スマホへ
- 月5GB以上の利用なら通信品質を重視し、サブブランドの検討も可
通話料の見直し方
- 電話をほぼかけないなら基本料のみの従量制の通話プラン
- 月に数十分程度、1回に5分以下ならかけ放題の下位プラン
- 長電話する人は完全かけ放題プランのある5社から選択
オプションの見直し方
- 契約中のオプションのサービス内容にかぶりがないか
- スマホの機能で代替できないか
- コンテンツサービスは毎月見直す