auのSIMロック解除手続きマニュアル。やり方や注意点など解説します!

2019年2月15日

キャリアで購入したスマホに他社のSIMカードを入れて使うには、SIMロックを解除する必要があるのが一般的です。
今回の記事ではSIMロックとは何かという基礎知識をご紹介するとともに、auのSIMロック解除の手順や注意点を解説したいと思います。

2019年9月2日加筆

auのSIMロック解除の条件が一部緩和されました。

SIMロックの基礎知識

普段使っているスマホの中には、「SIMカード」と呼ばれるチップが入っています。

このチップが無いと、持っているスマホは単なる端末となり電話やネットを使用する事が出来ません。
(wi-fi環境下はネット回線に繋がっているので利用は出来ます。)

「SIMカード」がスマホ本体に設置されている事、それはつまり通信事業者(キャリアや格安スマホ)との契約がされているという事です。

契約しているキャリアやMVNO業者があるので、持っているスマホは問題なく電話が出来たり、不便なくネット利用が出来るのです。

契約

そして「SIMロック」とは、その端末を購入したキャリア以外のSIMカードを受け付けなくする制限の事を指します。

「SIMロック」の制限をかける事で、端末を購入したキャリア以外では端末利用が出来なくなり、キャリア側はユーザーの他社への流出を抑止するのです。

SIMロックの制度は日本だけでなくフランスやイタリア、アメリカといった国々でも採用されているもので、日本だけが特別厳しいというわけではありません。
その一方で、韓国や香港のように端末にSIMロックかけることを禁止している国もあるのです。

2010年総務省の指導により「SIMロック解除義務化」

最近は「LINEモバイル」などのMVNO業者のTVのCMを目にする事が多くなりました。

これらの業者は自社で携帯電話を利用するのに必要な無線通信インフラを持たず、大手キャリア(auやドコモ、ソフトバンク)の通信インフラを借りていることで、固定費が軽減され、その分浮いたコストを安い料金プランに還元して利用者に提供するサービス形態をとっています。

ところが、リーズナブルな料金プランにいざ契約業者を変えようと思っても、「SIMロック」がそれを阻止する大きな壁になっていたのです。

またMNP(モバイル・ナンバー・ポータリティ)と呼ばれる、電話番号を変更する事なく、携帯電話会社を乗り換える制度が2006年頃から開始した事もあり、「SIMロック」によって発生する問題をより深刻化させていきました。

その事から2010年に総務省の指導が入り、SIMロックの解除が実施されたのです。

2015年時点でau、ドコモ、ソフトバンクの大手キャリア3社でSIMロック解除が義務付けられ、現在では2015年5月以降に販売された端末は、条件を満たせばSIMロック解除ができるようになっています。

最近ではSIMフリーの端末が市場に出回るようになり、端末だけであればネット通販などで個人で簡単に入手する事ができるなど、一昔に比べて携帯を選ぶ(携帯会社を選ぶ)という私たちの選択肢は驚くほど豊かになっているのです。

SIMロック解除のメリット

キャリアで購入した端末も、SIMロックを解除するとSIMフリーの端末と同じようになります

SIMフリーのメリットは何といっても、端末の通信規格や、対応する周波数が合えば世界中どの国のSIMカードでもスマホが使えるということです。

このメリットが生かせるのは、主に次の2つのケースです。

SIMロック解除のメリット1

まず、海外旅行でも使い慣れたスマホを使ってお得にデータ通信ができるようになります。

海外の現地で販売されている格安のプリペイドSIMカードを使うにはSIMフリーのスマホが必要です。

SIMロックが掛かった端末では現地のプリペイドSIMカードを使えませんが、SIMロック解除を行うとSIMフリー端末扱いになるので海外のプリペイドSIMカードも使えるようになります

先生

これは、キャリアで設定されている「国際ローミング」を使ったプランよりもコスト的にはかなりお得です。

SIMロック解除のメリット2

とにかく早くauからソフトバンクやドコモに乗り換えて、端末は必要になってから購入するといった使い方ができるようになるのもSIMロック解除の利点といえます。
また、これはauから格安スマホに乗り換える際でも同じです。

格安スマホにはドコモ系、au系、ソフトバンク系と回線の種類によって3タイプの事業者があります。

SIMロック解除を行っていない端末ですとドコモで購入した端末はドコモ系の格安スマホ、auで購入した端末はau系の格安スマホでないと使えません。

↓関連記事:SIMロックが掛かったままでも使える条件

現在、格安スマホの事業者は大多数がドコモ系の回線です。

そのため、SIMロックを解除しないと選べる格安スマホの事業者がかなり限られてしまいます。
将来的に格安スマホへの乗り換えも視野に入れるのであれば、auで購入した端末をSIMロック解除する方法を知っておいて損はありません。

「au VoLTE」には注意が必要

au購入端末を他社に乗り換え(MNP)して利用するつもりでSIMロック解除したのに使えなかった。

こんな事がよくあるトラブルとしてあげられます。

それは「au VoLTE」対応端末が原因です。

「VoLTE」とは

まずはauに限らず、ドコモやソフトバンクでも使用されている「VoLTE」について説明しましょう。

「VoLTE」とは一言でいうと通信回線の一種です。

また、略語でもあり、ちゃんとした記載をすると Voice over LTE といいます。

正式名称を見てお分かりいただけたかもしれませんが、「VoLTE」とは、音声通話をLTEを利用しデータ通信にして高音質通話を実現したものになります。

従来では音声通話を3G回線、データ通信は4G(LTE)回線とそれぞれ切り分けていたのですが、「VoLTE」は音声通話もデータ通信もすべて4G(LTE)に一本化したという事なのです。

「au VoLTE」と区別される理由

VoLTE対応端末は現在主流の通信回線で、ドコモが国内初の公式サービスを。
ソフトバンクもメインの通信網として取扱っているもので、auだけが特別というわけではありません。

ですが、auのVoLTE対応端末は他社のVoLTE対応端末と異なり、auのVoLTE対応SIMカード以外では使用することができません

先生

たとえSIMロック解除をしても、いわゆるau系格安SIM以外では利用できないのです。

これが「au VoLTE」対応端末だけ、他社のVoLTE対応端末とは別物として扱われる理由です。

ただし、iPhoneに限ってはSIMロックを解除すれば単なるSIMフリーのiPhone端末となりますので、特に気にすることなく新しいSIMカードに差し替えして利用する事ができます。

「au VoLTE」対応の端末はau公式サイトから確認が可能です。

au公式:VoLTE対応iPhone
au公式:VoLTE対応Android

SIMロック解除を検討している場合は、このようなトラブルに遭わないためにも、事前にau公式サイトで持っているスマートフォンが「au VoLTE」対応端末かどうかを調べておく事をお勧めします。

【au版】SIMロック解除ができる条件

さて、ここではauで購入したスマホをSIMロック解除できる条件について解説していきます。

実は、auで購入したスマホなら何でもすぐにSIMロック解除できる訳ではないのです。

また、auは2017年12月1日にSIMロック解除の条件を変更していて、そのことを知らないユーザーの方も多数いらっしゃるようです。

先生

2019年9月にさらにSIMロック解除の条件が変更されました。

今回はSIMロック解除の条件がどのように変わったのかという点も含めて紹介したいと思います。

以下に、auの公式サイトで掲載されている条件をまとめます。

  1. 2015年4月23日以降に発売された端末で、SIMロック解除対応の機種であること
  2. 端末の購入から100日が経過していること
  3. ネットワーク利用制限などが掛かっていないこと
  4. 契約者本人が購入した端末であること(条件緩和で撤廃)
  5. auを解約済みの場合は、解約日から100日以内であること(条件緩和で撤廃)

基本的にはこの通りです。1~4については補足事項がありますので、それぞれ確認しておきます。

1. 2015年4月23日以降に発売された端末で、SIMロック解除対応の機種であること

auでは2015年4月23日以前に発売された端末はSIMロックを解除できません。

また、それ以降に発売された機種であっても、auの公式サイトで公開されている「SIMロック解除対応の機種」に該当するものだけがSIMロック解除可能です。

URLを掲載しますので、自分の機種がリストにあるか確認しておきましょう。

au公式:SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧

2. 端末の購入から100日が経過していること

こちらの規定は、端末を分割払いで購入した場合です。

そのため、例外規定として端末を一括払いで購入した場合は100日以内でもSIMロックを解除できます

ただし、「au購入サポート」などの割引キャンペーンを利用して購入した端末は100日が経過するまでSIMロックを解除できません。

これは、キャンペーンを利用して割安で端末を購入し、SIMロック解除後にauを解約して他社に乗り換えるのを防ぐために取られている施策です。

3. ネットワーク利用制限などが掛かっていないこと

端末代金の分割払いが滞ったり、契約情報の虚偽が発覚したりすると端末にネットワーク利用制限が掛けられます。

これは、窃盗などの犯罪行為で不正に入手された端末が出回らないように取られている施策です。
通常の方法で利用している端末ではまず心配する必要はありません。

4. 契約者本人が購入した端末であること

実は、2017年12月1日以前にはこの規定が条件に含まれていませんでした。
つまり、自分で購入した端末でなくても、他の条件さえ満たしていればSIMロックを解除することができたのです。

中古ショップに行くとスマホやガラケーの「白ロム」が販売されています。
白ロムというのは、SIMカードが入っていない端末で、ネットワーク利用制限などが掛かっていない端末のことを指します。
(制限が掛かっている端末は「赤ロム」と呼ばれます。)

以前は、auの白ロムを中古ショップで購入してauショップに持って行き、SIMロックを解除して他の通信事業者で使うという方法がありました。
今でもネット上の一部ではこの方法が使えると記載されています。

しかし、実際には2017年12月1日以降は白ロムのSIMロック解除ができなくなっているので注意が必要です。

2019年9月2日加筆

少し前にソフトバンクのSIMロック解除条件の一部緩和に影響したのか、auについても中古端末販売店で購入した場合や知人・友人から譲渡された端末でもSIMロックをできるようになりました。主な緩和の内容は以下の2点です。

  • 「契約者本人の申し込み」の条件撤廃
  • 「解約後90日以内の申し込み」の条件撤廃

中古品や譲渡された端末など本人ではない使用者の端末のSIMロック解除は、au店頭でのみ受付が可能(My auではできない)で、1日2台までの条件が付いてきます。

【au版】SIMロック解除手続き方法

最後に、auのスマホのSIMロック解除するまでの手続きを解説します。

auではパソコンやスマホから手続きを行う方法と、auショップに行って手続きをしてもらう方法があります。

1.パソコンやスマホでSIMロック解除する方法(手数料無料)

現在、auと契約中の方でしたら自宅でパソコンやスマホからSIMロック解除の手続きを行うことができます。

  1. auの公式サイトから【SIMロック解除の手続き】のリンクへ飛ぶと、「My au」(auのマイページ)へのログインを求められます。
  2. IDとパスワードを入力し、「契約照会 手続き」→「各種手続案内」→「SIMロック解除」へと進みましょう。
  3. 端末がSIMロック解除可能かどうかが判定されますので、ここをパスしたら4桁の暗証番号の入力、解除の理由を選択、と画面の表示に従います。
  4. 最後に「SIMロック解除の手続きを完了しました。」と出れば手元の端末は既にSIMロック解除された状態になっています。
先生

パソコンとスマホで少し手順が前後することがありますが、基本的には画面の指示に従って行けば大丈夫です。

au公式:SIMロック解除のお手続き

2.auショップでSIMロック解除する方法(手数料3,000円)

パソコンやスマホでの操作がよく分からないという方や、既にauを解約してしまっているという方は、auショップに行くとスタッフがSIMロック解除の手続きを進めてくれます。

  • SIMロック解除したい端末
  • 身分証明書
  • 手数料3,000円

auショップでの申し込みには以上の3点が必要なので、忘れずに持っていきましょう。

先生

分からないことがあればスタッフに聞くこともできますので、初めてSIMロック解除するという方はauショップでの手続きをおすすめします。

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